[導入事例]展示会で終わらないバイオマーケティング:ソリンバイオの「常設デジタルショールーム(オンライン理解ハブ)」導入記
日本のバイオ・ヘルスケア・ウェルネス市場で、国内外を問わずB2B/B2Cマーケティングに共通する課題は一つです。
ポイント:説明が長くなるほど、理解は遅れ、機会は離脱していく。
製品ラインが複雑な企業ほど、パンフレット、Webサイト、PDF資料は増えがちです。けれど情報が多いほど、バイヤーや顧客が理解しやすくなるとは限りません。むしろ「どこで何を見ればよいのか」が分からなくなると検討が止まり、問い合わせや購入につながりにくくなります。
だからこそ最後に残る問いは、これです。
「私たちの価値と製品を、短時間で“正確に”理解してもらい、次の行動までつなげられるか?」
今回は、バイオ・ヘルスケアブランド『ソリンバイオ』が展示会参加回数を増やすのではなく、「常設デジタルショールーム(オンライン理解ハブ)」の構築によって接点を拡張した事例をご紹介します。
このデジタル空間は単なる会社紹介ページではなく、訪問者が製品を「探索→理解→検証→購入/問い合わせ」まで離脱なく進めるように設計された構造です。
本プロジェクトは、
ブランド体験をデジタルに変換するXR技術企業OlimPlanetの没入型ソリューション『XROO』が作成しました。
この空間は誰でも入れます:見て、理解して、そのまま購入/問い合わせまで可能です
ソリンバイオのデジタルショールームは、特定の顧客だけのB2Bツールではありません。
バイヤー(B2B)と一般顧客(B2C)の双方が同じ空間で製品を探索・理解し、そのまま購入または問い合わせ/商談まで進めるように設計されています。
・B2Bバイヤー:製品情報・技術・導入事例を短時間で確認 → 問い合わせ/商談へ
・一般顧客:製品を理解 → 必要に応じてそのまま購入へ
つまり、単なるオンライン体験ではなく、理解と行動を一つの場所で完結させる設計こそがポイントです。
日本市場では「露出」より「信頼+正確な理解」が先に求められます
日本市場で特に重要なのは、誤解なく正確に伝わる情報構造です。
短時間で信頼を整え、製品理解を促し、比較・検討できる状態をつくってはじめて、相談や購入が進みます。
ソリンバイオのデジタルショールームが優れているのは、資料を増やすのではなく、訪問者が自分で確認・検証できる導線(探索→比較→確認→行動)を設計している点です。
ソリンバイオのオンライン理解ハブ:5つのテーマで「理解の導線」を設計
このデジタル空間は会社紹介ページではありません。
役割の異なる空間を一つの流れとしてつなぎ、誰でも自然に理解できるように設計されています。全体は5つのテーマで構成され、それぞれの役割が明確です。
1) コーポレートPRセンター:まず信頼を築く空間
Corporate PR Centerでは、企業の歴史、ESG、ビジョン、技術など、ソリンバイオ全体に関する情報を確認できます。
製品よりも先に「この会社は信頼できるか」を評価されることが多いため、ここは信頼形成の出発点として機能します。
役割: 信頼のセット → レビュー·購入の障壁を下げる
2) Business Area: 製品の理解から購入・問い合わせまでをつなぐ展示スペース
Business Areaはソリンバイオのビジネス・ブランド別の展示スペースで構成されており、来場者が製品情報を確認した後、自然に次の行動(購入・問い合わせ)へと進むよう設計されています。
· Bio Mall: 製品探索・情報確認が可能な展示・検索エリア
·ヘルスケア展示:製品の前に立つとAIヒューマンが説明し、海外の訪問者も直感的に理解できる構成
· ブランド Airgle 展示::
- 商品をクリックすると、スペースを離れずに購入サイトに移動し、すぐに購入可能
- 住宅・医療機関・オフィス・学校・学習塾など、環境ごとの導入イメージを空間内で確認可能
- 製品情報・技術・導入事例・購入までを一つの流れでつなぐ
· Brand ecoTree 전시:
- 製品情報や紹介資料の閲覧、導入事例の確認が可能
- 興味を持った訪問者がすぐに行動できるように「問い合わせ」に繋がる流れを設計
役割:理解(製品/技術)→ 比較(導入/事例)→ 行動(購入/問い合わせ)
3) トレーニング:マニュアルと教育資料を常時備えた教育スペース
Trainingテーマは、製品マニュアルと教育資料を一つにまとめたスペースです。 必要なときにいつでもアクセスでき、説明だけでなく動画資料も活用して理解を深めることができます。
特に実験室では、実際の研究室環境を再現し、研究室で使用されている製品を見学しながら情報を確認できるよう構成されています。
役割:理解を強化する → 使用に対する不安を解消する → 満足·継続利用·再購入につなげる
4) コラボレーション: リアルタイムで出会える「9つの会議室」スペース
コラボレーションテーマはロビーを含めて合計9つの会議室で構成されています。 各部屋をクリックすると入室でき、ビデオ通話に参加できます。 時間と場所の制約を超えて、国内外のバイヤーとのミーティングやグローバルな交渉に活用できます。
役割:相談・相談転換を加速する
5) Conference: セミナーコンテンツを「資産」として蓄積する空間
カンファレンスのテーマはロビーとセミナーホールで構成されています。 過去のセミナー資料をホール内で再生リスト形式で視聴できるため、コンテンツは一度きりで終わるのではなく、資産として蓄積されます。
役割:信頼の蓄積 + 再訪問の促進 + コンテンツの資産化
本質は「オンライン体験」ではなく、「常設の理解/検証拠点」です
ソリンバイオの取り組みは展示会を否定するものではありません。
展示会で生まれた関心と情報を、展示会の後も途切れさせずに継続させる仕組みです。
一度見て終わる資料ではなく、いつでも入って理解し直せる空間へ転換したことが本質。
さらに、その理解が購入または問い合わせへ自然につながるように導線が設計されている点が決定的な違いです。
いま必要な問いは、これです
「私たちのブランドは、顧客とバイヤーが自分で理解し、そのまま購入/問い合わせへ動ける構造を持っているか?」
日本市場でバイオ・ヘルスケア・ウェルネスブランドが競争力をつくる方法は、説明を増やすことではなく、より正確に伝わる理解の構造から始まります。
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